財務諸表論ってどんな科目?初学者でも対策しやすい税理士試験の登竜門。

こんにちは。オルテガです。

税理士試験を初めて受験する人には、私は例外なく
最初に財務諸表論を受けることをおすすめします。

別に簿記論にトラウマがあるからじゃないですよ


今回はその理由をお話します。


他の科目より合格率が高い


まず、最も分かりやすい理由として、


合格率が高い科目である


ということがあります。


国税庁:「平成27年度税理士試験結果」
https://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka2015/01.htm

↑のページの一番下に、平成27年・平成26年の
科目ごとの合格率が記載されています。


ざっと目を通してみると、大体10%~13%ぐらいの合格率が多いですね。
中には10%を切っている科目もあります。


その中でも、財務諸表論の合格率は2年連続で15%を超えています。
私は平成24年に財務諸表論を受験し、合格しましたが
その年の合格率は20%を超えていました。


財務諸表論は例年、他の科目に比べて合格率が高い傾向にあるのです。


簿記論との比較


気づかれた方も多いと思いますが、平成27年の合格率を見てみると
財務諸表論が15.6%であるのに対し、
簿記論の合格率は18.8%と財務諸表論より高くなっています。


ここだけを見ると、直近の試験の合格率は簿記論の方が高いので
簿記論が合格しやすいようにも考えられそうです。
そこで、

国税庁:「平成25年度税理士試験結果」
https://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka2013/01.htm

↑の一番下の、平成25年、24年の合格率も見てみましょう。


財務諸表論は、ともに合格率20%を超えています。
これに対し、簿記論はというと
平成25年は12.2%、平成24年は18.8%となっています。


では、この2科目の過去4年間の合格率を比較してみます。


            簿記論       財務諸表論

平成24年      18.8        20.7
平成25年      12.2        22.4
平成26年      13.2        18.4
平成27年      18.8        15.6

過去4年平均合格率  15.7        19.2


ここから、

簿記論については

 ・平均合格率は財表より低く、年によって合格率の差が大きい

財務諸表論については

 ・平均合格率は高いが、合格率自体は低下傾向にある


ということが読み取れます。


平均値だけで考えると財務諸表論有利ですが、
近年の合格率の推移を見ると、合格率だけで
一概にどちらが有利かを決めるのは、難しい部分もありそうです。



財務諸表論は対策を立てやすい



では、別の視点から考えてみます。


税理士試験の受験そのものが初めての場合、
試験対策の立てやすさという点は非常に重要です。


本試験が、普段予備校で解いている問題に近い形の出題であれば、
実力通りの結果を本試験でも期待しやすいでしょう。


逆に、本試験で普段見慣れない形式の出題がされる傾向が強いと
普段の実力に加えて、とっさの応用力が試されることとなります。


その点からすると、財務諸表論の問題は例年
非常に対策のしやすい出題形式と言えます。


具体的な話は、初学者の方には伝わりにくいかもしれませんが
財務諸表論の計算問題は、B/S,P/Lの作成問題でほぼ確定です。
理論問題も、暗記している理論をそのまま書く(いわゆる「ベタ書き」)ことが出来れば、合格に必要な点数に届きやすいです。


対して簿記論はというと、ややクセのある出題が多いのが特徴です。
本試験でそのような問題を目の当たりにすると、
焦って普段通りに解答できない場合があります。
経験の浅い受験生であるほど、その傾向は高いと思われます。
(もちろん、個人差はあると思います。)


おおざっぱに言うと、

・簿記論
 クセのある出題がそれなりにある、本番に強い人は有利

・財務諸表論
 出題傾向が比較的安定しており、試験勉強をしっかりやれば
 普段の力を発揮しやすい


ということですね。


まず1つ合格して勝ちグセをつける


財務諸表論の特徴として、
合格率の高さ、本試験対策のしやすさという点を挙げました。


合格率が高い = ボーダーラインが低め

対策がしやすい = 普段通りの問題が出やすい



みたいなニュアンスで考えてもらえれば良いと思います。
学習量は決して少ない科目ではないですが、
まずは初受験で勝ちグセをつける!という意味でも、
初受験の方に是非ともおすすめしたい科目です。


今回の結論


財務諸表論は初学者に特におすすめ。