2016年05月29日

時間・やる気・体力…2年で税理士試験5科目揃えるために必要なものとは?

こんにちは。オルテガです。

ヤフー知恵袋で、こんな質問がありました。


税理士試験について 2年で5科目揃えるには何が必要か?


現実的に「2年で5科目合格」を達成するために必要なものを考えてみます。


働きながら2年で、いける?



2年で5科目合格するためには、必然的に1年に2〜3科目分の学習をこなし、それを2年間継続する必要があります。
もちろん学習するだけでなく、ほぼ全ての試験を1回で合格する必要があります。


一般的に、


「税理士試験合格にかかる年数は平均7年(または9年とも)」


と言われています。


税理士試験は、働きながら受験する人が比較的多いです。
そのため、どうしても確保できる学習時間が限られる人が多く
1年1科目ずつ勉強するペースでないと
仕事との両立が図れないという現実があります。


まず前提として、
働きながら2年で合格を目指すのは現実的でない
と考えておいた方が良さそうです。


お金はいくら用意すればいいんだろう



受験に専念する = 収入ゼロ


となりますので、受験専念期間を2年と設定した場合
まずはその2年間に必要となる金額を、事前に用意する必要があります。


【生活費】

月々20万円必要なら、20万円×12か月×2年=480万円です。
節約して15万円で済ませても、2年間で360万円です。
現実的には、急な出費への備えなどを考えても
最低400万円は用意しておくのが無難ではないでしょうか。


【予備校の受講料】

通常、予備校の受講料は1科目10〜20万円以上は必要です。
1年1科目ずつ受講すると、順調に合格しても合計100万円近く
必要になるケースが多いです。

しかし、受験専念者であれば受講料が割安となる場合があります。

例:TACの本科生コース(2年間受験専念のコース)
http://www.tac-school.co.jp/kouza_zeiri/zeiri_otoku12.html#1

上記のコースであれば、2年で5科目受講して、約70万円です。


「生活費」と「予備校の受講料」だけで470万円が必要ですが、
2年間で無事合格できたとしても、その後すぐに収入があるとは限りません。
就職活動を始めても、すぐに内定をもらえる保証はないのです。


収入のない期間が長引く可能性も考え、50万〜100万円程度は
余裕をもって見積もっておいた方が無難でしょう。


非常におおざっぱではありますが、以上を合計するだけでも
500万〜600万円となります。
また、2年後にはこの貯金がほぼゼロになる覚悟も必要です。


やる気は維持できるやろか…


資格の勉強を始めたことがない人にとって、
自分が勉強に対するやる気を維持できるかどうか、という点も
不安があることと思います。


ただ、上で述べた「学習専念できる環境」と「必要資金」を
自分で用意できる程の人だと
税理士試験に対して相当の覚悟が備わっているはずです。


自腹を切ってそれなりの金額の受講料を支払うことで、
後に引けない気持ちも芽生えるでしょう。


個人的には、これはすでにやる気の維持がどうのこうのというより

もう何が何でもやるしかない、ケツに火が付いた状況

に見えてしまうので、火事場の底力で全然いけそうな気がします(笑)。
他人事みたいですみません


ただし、1年目で計画通りに合格できなかった場合
2年目のやる気が低下する恐れがあります。


これに対しては、「思い通りに合格できなかった場合の計画」
を考えておくべきでしょう。


スッパリあきらめるのか、軌道修正して学習を続けるのか…。
これは人それぞれでしょうが、前もって代替案を用意しておくことで
不安を残さず勉強に集中できる、というメリットはあります。


何にせよ、1科目でも合格することがやる気維持につながります。
目の前の勉強に集中し、1年目に最低でも2科目以上合格することが
2年目以降のやる気の維持に関わってくるでしょう。


理解者の存在は本当に大事



このように、税理士試験を2年で突破するには
多くの犠牲(言葉が適切でないかもしれませんが)が必要となるでしょう。


また、受験に専念する自分のことを理解してくれる人が
身の回りにいるかどうか、という点も非常に重要です。
これは何も金銭・物資的な助けという意味ではなく
周りに応援してくれる人がいるかどうか、ということですね。


長期間の勉強には必ず精神的・肉体的に辛い時期があります。
そのような時、理解者がいてくれることの有難味が本当にわかります。


多くの犠牲を払う覚悟があり、かつ、
周囲に応援してくれる人がいるのであれば、
覚悟を決めて受験に専念するというのもありでしょう。


今回の結論


貯金があって受験専念できて、理解者もいるならひょっとすると…。
まぁ俺には無理ダナ
posted by オルテガ at 22:28| 税理士試験全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月08日

財務諸表論ってどんな科目?初学者でも対策しやすい税理士試験の登竜門。

こんにちは。オルテガです。

税理士試験を初めて受験する人には、私は例外なく
最初に財務諸表論を受けることをおすすめします。

別に簿記論にトラウマがあるからじゃないですよ


今回はその理由をお話します。


他の科目より合格率が高い


まず、最も分かりやすい理由として、


合格率が高い科目である


ということがあります。


国税庁:「平成27年度税理士試験結果」
https://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka2015/01.htm

↑のページの一番下に、平成27年・平成26年の
科目ごとの合格率が記載されています。


ざっと目を通してみると、大体10%〜13%ぐらいの合格率が多いですね。
中には10%を切っている科目もあります。


その中でも、財務諸表論の合格率は2年連続で15%を超えています。
私は平成24年に財務諸表論を受験し、合格しましたが
その年の合格率は20%を超えていました。


財務諸表論は例年、他の科目に比べて合格率が高い傾向にあるのです。


簿記論との比較


気づかれた方も多いと思いますが、平成27年の合格率を見てみると
財務諸表論が15.6%であるのに対し、
簿記論の合格率は18.8%と財務諸表論より高くなっています。


ここだけを見ると、直近の試験の合格率は簿記論の方が高いので
簿記論が合格しやすいようにも考えられそうです。
そこで、

国税庁:「平成25年度税理士試験結果」
https://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka2013/01.htm

↑の一番下の、平成25年、24年の合格率も見てみましょう。


財務諸表論は、ともに合格率20%を超えています。
これに対し、簿記論はというと
平成25年は12.2%、平成24年は18.8%となっています。


では、この2科目の過去4年間の合格率を比較してみます。


            簿記論       財務諸表論

平成24年      18.8        20.7
平成25年      12.2        22.4
平成26年      13.2        18.4
平成27年      18.8        15.6

過去4年平均合格率  15.7        19.2


ここから、

簿記論については

 ・平均合格率は財表より低く、年によって合格率の差が大きい

財務諸表論については

 ・平均合格率は高いが、合格率自体は低下傾向にある


ということが読み取れます。


平均値だけで考えると財務諸表論有利ですが、
近年の合格率の推移を見ると、合格率だけで
一概にどちらが有利かを決めるのは、難しい部分もありそうです。



財務諸表論は対策を立てやすい



では、別の視点から考えてみます。


税理士試験の受験そのものが初めての場合、
試験対策の立てやすさという点は非常に重要です。


本試験が、普段予備校で解いている問題に近い形の出題であれば、
実力通りの結果を本試験でも期待しやすいでしょう。


逆に、本試験で普段見慣れない形式の出題がされる傾向が強いと
普段の実力に加えて、とっさの応用力が試されることとなります。


その点からすると、財務諸表論の問題は例年
非常に対策のしやすい出題形式と言えます。


具体的な話は、初学者の方には伝わりにくいかもしれませんが
財務諸表論の計算問題は、B/S,P/Lの作成問題でほぼ確定です。
理論問題も、暗記している理論をそのまま書く(いわゆる「ベタ書き」)ことが出来れば、合格に必要な点数に届きやすいです。


対して簿記論はというと、ややクセのある出題が多いのが特徴です。
本試験でそのような問題を目の当たりにすると、
焦って普段通りに解答できない場合があります。
経験の浅い受験生であるほど、その傾向は高いと思われます。
(もちろん、個人差はあると思います。)


おおざっぱに言うと、

・簿記論
 クセのある出題がそれなりにある、本番に強い人は有利

・財務諸表論
 出題傾向が比較的安定しており、試験勉強をしっかりやれば
 普段の力を発揮しやすい


ということですね。


まず1つ合格して勝ちグセをつける


財務諸表論の特徴として、
合格率の高さ、本試験対策のしやすさという点を挙げました。


合格率が高い = ボーダーラインが低め

対策がしやすい = 普段通りの問題が出やすい



みたいなニュアンスで考えてもらえれば良いと思います。
学習量は決して少ない科目ではないですが、
まずは初受験で勝ちグセをつける!という意味でも、
初受験の方に是非ともおすすめしたい科目です。


今回の結論


財務諸表論は初学者に特におすすめ。
posted by オルテガ at 00:00| 会計科目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

0から税理士になるまでにいくらかかる?費用対効果で考える税理士試験。

税理士試験は、合格まで数年以上かかるのが一般的と言われています。
学習開始から合格まで、どのくらい費用が必要かを考えました。


予備校の年間受講料はどのくらい?


税理士試験で最もお金がかかるのが、予備校へ支払う受講料でしょう。
いくつかの予備校を例に挙げ、比較検討してみます。


例:9月から簿記論の学習を開始、8月の本試験まで受講の場合



資格の大原では、簿記論の初学者コースは20万円以上必要です。

資格の大原 税理士講座
http://www.o-hara.ac.jp/best/zeirishi/images/course13/img02-01.png


もう一つの大手予備校、TACもほぼ同じような受講料です。

TAC 税理士講座
http://www.tac-school.co.jp/kouza_zeiri/zeiri_crs_reg-7.html


WEB講座に特化したネットスクールは、通信講座のみではあるものの
比較的安めの料金設定となっています。
2科目分受講して20万円未満ですので、割安感はありますね。

ネットスクール (簿記論・財務諸表論を同時学習のコース)
http://www.net-school.co.jp/web-school/zeirishi/bozai/hyo.html


ただし、ネットスクールの初学者向け講座には、
簿記論・財務諸表論単体での講座がないなど、
ややクセのある?ラインナップとなっています。


また、大原やTACでも、簿記論と財務諸表論の2科目を並行して
学習することで、料金が安くなるコースは設けられています。


いずれにせよ、1年分の受講料は20万円程度用意する必要がありそうですね。


また、科目ごとの学習量に応じて受講料は変わります。
一般的に法人税法、所得税法がやや高くなり、
消費税法など学習量の比較的少ない科目はやや安くなるようです。


全部合わせていくらいるんだよ?



仮に1年1科目ずつ受験し、順調に合格を重ねることが出来た場合の
受講料の合計はどのくらいになるでしょうか。

【資格の大原の例】

1年目:簿記論       約21万円
2年目:財務諸表論     約21万円
3年目:法人税法      約23万円
4年目:消費税法      約14万円
5年目:国税徴収法など   約14万円

5年間計          約93万円

ちなみにTACも大原と似たようなもんだと思います。


【ネットスクールの場合】

1年目:簿記論・財務諸表論 約21万円
2年目:法人税法      約14万円
3年目:消費税法      約10万円
4年目:国税徴収法     約 5万円

4年間計          約50万円


これだけを見て比較すると、


「ネットスクールの方が断然安いやん!しかも4年で合格できるし!」


と考えてしまいそうになります。私なら。(笑)


ただし、受講料だけを比較して予備校を選ぶのは
あまりおすすめできません。


節約のためにも早く合格する



予備校を利用する目的は、あくまで「合格する」ことです。
受講料を節約することに気を取られて、

自分に合わない予備校を選ぶ → 合格できない

という事態は避けたいです。


仮に、私のように簿記論で2回撃沈した場合などは、
落ちた科目の再受験のために、経験者講座の受講料が
必要になるケースが多いです。


【資格の大原の例】

1年目:簿記論(撃沈)   約21万円
2年目:簿記論(撃沈)   約15万円
3年目:簿記論(合格)   約15万円

4年目:財務諸表論     約21万円
5年目:法人税法      約23万円
6年目:消費税法      約14万円
7年目:国税徴収法など   約14万円

7年間計         約123万円


こんな感じですね。
合格まで7年かかって、費用も120万円を超えています。
科目ごとの受講料は異なりますが、
1年不合格になるごとに追加で15〜20万円かかるイメージです。
かなり大雑把ですけどね。


どの予備校を選んだとしても、不合格が続いた分だけ、
受講料の合計が膨らんでいく…という点では同じです。


つまり、

早く5科目合格し、一年でも早く受験勉強を終わらせること


を目指すことが、費用対効果・時間対効果という点から見ても
一番合理的なのではないかと思います。


受講料を少しでも節約して合格したいのであれば、
自分が最短で合格できる予備校を選びましょう。


今回の結論


最短で合格することが、結果的に節約につながる。
posted by オルテガ at 00:00| 予備校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする